スッキリ清潔!クエン酸で解決する家庭内の頑固な汚れ


ナチュラルクリーニングにはとても惹かれるけど、使い方が今ひとつわかりにくいと感じている方はいらっしゃると思います。
今回は、とても身近なクエン酸について、特徴や使い方についてご紹介します。

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クエン酸の特徴

クエン酸は、お酢や柑橘類に含まれるすっぱい成分で、血流の改善や疲労回復、美肌効果などが期待されます。市販されているクエン酸は、白い結晶性の粉末で、重曹と同じくナチュラルクリーニングに使われます。

クエン酸が有効な汚れとは?

クエン酸は酸性の成分で、アルカリ性の汚れを落とす効果があります。水垢や尿石、石鹸カスなどのアルカリ性の汚れに効果的で、消臭や除菌効果も期待できます。

クエン酸で落ちない汚れ

一方、クエン酸では落としきれないのが酸性の汚れやカビです。油汚れや皮脂汚れなどの酸性の汚れには、弱アルカリ性の重曹が効果的です。

クエン酸の掃除以外の活用法

クエン酸は掃除だけでなく、さまざまな用途にも使えます。例えば、除菌・消臭や食材の保存、さらには料理のアクセントなど、幅広い活用が可能です。その他にも、洗濯時の柔軟剤としても使えるなど、家庭での使い道が豊富です。

クエン酸は安全で環境にもやさしい素材ですが、使用上の注意点もあります。正しい使い方を知って、効果的に活用しましょう。

クエン酸の使い方

クエン酸は、使い勝手がよく、以下の3通りの方法で活用できます。

クエン酸スプレー

クエン酸をスプレーボトルに入れて使うのが、最もポピュラーな方法です。水垢の掃除やトイレの掃除など、日常的な清掃に活用しましょう。

クエン酸スプレーの作り方
水100~200mlにクエン酸小さじ1杯を加え、溶けるまで振る。これだけです。
洗浄効果を高めるために、40℃前後のお湯で作ると溶けやすく、洗浄効果も高まります。
なるべく1~2週間で使い切ることをおすすめします。

クエン酸ペースト

クエン酸スプレーでは落ちにくい場合は、クエン酸ペーストを使いましょう。ペースト状なので、汚れになじませてから、ブラシやスポンジでこすったり、湿布をすると効果的です。

クエン酸ペーストの作り方
水5mlにクエン酸大さじ3を加え、ロッとした状態になるまで混ぜ合わせます。
固まりやすいので、毎回使う分だけ作りましょう。

粉のまま使用

クエン酸は粉のままでも使用できます。適量を汚れに振りかけ、スポンジやブラシでこすって水洗いします。また、重曹と併用すると汚れを浮かせて落とすことができます。

重曹との併用の方法
汚れに重曹とクエン酸を直接ふりかけ、ぬるま湯をかけます。割合は、重曹:クエン酸=2:1
あとはブラシでこすり、水で洗い流すところは、クエン酸の時と同じです。

場所に合ったクエン酸の使い方


クエン酸の使い方を、場所別に解説します。

キッチン

キッチンのアルカリ性の汚れや除菌には、クエン酸が効果的です。
クエン酸スプレーは、シンク、蛇口、まな板、三角コーナーなど、こまめに使いましょう

粉のまま使う場合は、食洗器、電子レンジ、炊飯器、電気ポット、生ごみの消臭など。臭いや汚れを楽に取り除けます。
それぞれの掃除方法を解説します。

食洗器の掃除方法
残菜フィルターのゴミを取り除き、洗剤投入口にクエン酸を入れて「お手入れコース」を運転します。ただし、金属パーツが使われている食洗器には使用できませんので、取扱説明書を確認してください。

電子レンジの掃除方法
水100mlにクエン酸小さじ2杯程度を溶かし、電子レンジにかけてから10分ほど放置してから、水滴と一緒に汚れを拭き取ります。

炊飯器の掃除方法
クエン酸20gと適量の水を入れて炊飯器を稼働させ、炊きあがったら冷めるまで放置してから、中性洗剤で洗います。

電気ポットの掃除方法
クエン酸大さじ2程度を入れて沸騰させ、約2時間放置します。あとは、お湯を捨ててから汚れを落とします。

●生ごみの消臭
クエン酸を粉のままふりかけます。ただし、水分は悪臭の原因になるため、生ごみにはクエン酸スプレーは使わないでください。

風呂場

風呂場の水垢や石鹸カスを落とすのに、クエン酸が有効です。頑固な汚れには、湿布やラップでのパックがおすすめです。また、重曹を使ってこすると、研磨効果で汚れが落ちやすくなります。

蛇口、鏡、浴槽、壁、床など、なかなか汚れが落ちない場所に試してみましょう。光り輝かせたい場所は、最後に乾いた布で拭き上げて仕上げます。

●クエン酸スプレーパックの方法
水垢が気になる箇所にスプレーし、ラップでパックし、約1時間放置します。
その後スポンジで汚れを落とし、水で洗い流します。

特に鏡のウロコ汚れには、クエン酸水を含ませたペーパーを貼り付け、さらにラップで覆って長時間パックすると効果的です。使用したラップを丸めて磨くと良いでしょう。

クエン酸水につけ置き
シャワーヘッドをクエン酸水につけ置きし、数時間後に汚れを落とし、水で洗い流してください。
濃度の目安は、ぬるま湯2~3Lにクエン酸大さじ2です。
石鹸カスや水垢で汚れたバス用品は、残り湯にクエン酸を入れてつけ置きします。使用量の目安は、残り湯に対してクエン酸1カップです。

トイレ・洗面所

トイレの尿石や水垢は、クエン酸で掃除しましょう。クエン酸には消臭効果もあります。
便器の汚れ、手洗い器、消臭、床、壁、洗面台などは、クエン酸スプレーをかけ、ブラシやスポンジで汚れを落とします。

便器の掃除方法
クエン酸スプレーをかけ、トイレットペーパーを貼り付け、更にクエン酸水を吹きかけます。
しばらく放置した後、トイレ用ブラシでこすり流します。

リビング

リビングルームもクエン酸スプレーで掃除できます。ドアノブ、スイッチ、リモコンなどは、クエン酸スプレーを湿らせた布で拭きましょう。
観葉植物は、クエン酸水をスプレーして拭くとツヤが出ます。観葉植物お手入れの濃度の目安は、20倍です。

●加湿器のお手入れ
加湿器にたまる水垢はアルカリ性なので、クエン酸でお手入れできます。給水タンク、フタ、部品をつけ置きし、しばらく放置した後、水ですすぎ乾燥させましょう(クエン酸濃度の目安は、水3Lにクエン酸20g)。
ただし、クエン酸での掃除を推奨していないメーカーもありますので、取扱説明書を確認しましょう。
カーテンの消臭にもクエン酸が有効です。たばこの臭いにも効果があります。

クエン酸の使い方についての留意点


クエン酸を使用する際の留意点について説明します。

塩素系漂白剤との併用に注意

塩素系漂白剤は、酸性の物質と混ざると有毒ガスが発生します。 生命に危険が及ぶ可能性があるため、クエン酸と塩素系漂白剤を一緒に使わないようにしましょう。

特に注意すべきは風呂場です。クエン酸では落とせないカビに対処するために、うっかり塩素系漂白剤を併用しないようにしてください。

クエン酸が適さない素材

大理石 アルミニウム、鉄、銅製品 白木や漆器 水洗いできないもの ニスなどで表面が加工されたもの などには使用しないでください。変色やサビ、つやが失われる可能性があります。

注意事項としては、クエン酸は目に入ると痛いです。顔よりも上でスプレーしたり、液体が跳ねて目に入らないように気をつけてください。必要に応じて眼鏡を着用しましょう。

掃除以外の用途

クエン酸は掃除だけでなく、美容や料理にも利用できます。掃除には工業用のものが適していますが、美容や料理目的には、化粧品グレード、食品グレード、の高純度のクエン酸を使いましょう。

美容

クエン酸には、ピーリング効果や抗炎症作用、殺菌効果などがあります。そのため、多くの化粧品にも配合されています。家庭での使用方法をご紹介します。

入浴剤として利用すると、古い角質を除去し、疲労回復や消臭効果が期待できます。使用量の目安は、お湯200リットルにクエン酸大さじ2~3杯です。肌が敏感な方は少量から試してください。クエン酸を入れる前に適温に調整したお湯を使用しましょう。

ピーリング剤としても利用できます。精製水で10倍に希釈し、清潔なスプレーボトルに入れて使います。週に1~2回程度の頻度で使用し、過剰な使用は肌トラブルの原因になりますので注意してください。

料理

クエン酸は料理にも使えますが、必ず「食用」「食品添加物」「医薬品」として販売されているものを選びましょう。

野菜の下ごしらえやキャベツの茹でる際に使用すると、変色を防ぎ、青臭さを取り除けます。また、大根おろしの辛みを和らげたり、飲み物に加えて様々なドリンクを作ることもできます。

クエン酸水の作り方は、水にクエン酸を溶かすだけです。例えば、野菜の下ごしらえには、水1lに対しクエン酸は小さじ1。ドリンク類を作る時は、水500lに対してクエン酸500l。

ただし、長期間摂取すると歯のエナメル質を傷つける可能性があるので、摂取後は口をすすいで歯を守りましょう。

まとめ

クエン酸は掃除に効果的で、特にアルカリ性の水垢や石鹸カスに有効です。蛇口やシンクの汚れにも使えます。
重曹と組み合わせることでさらに効果を発揮し、家中の様々な汚れに対応できます。重曹とクエン酸の違いや汚れの種類を理解して、上手に活用しましょう。

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