自転車を乗っていて、ブレーキをかけるときに時々、そのブレーキ音がうるさくて気になることはありませんか?
この記事では、自転車のブレーキ音がなぜうるさくなるのか、そしてその音を和らげる方法について解説します。興味がある方は、最後までご覧ください。
自転車のブレーキ音の原因とは?
自転車のブレーキ音がうるさい理由は何でしょうか?それについて、考えられるいくつかの要因を見てみましょう。
ブレーキシューの摩耗
自転車のブレーキを利用する際に、タイヤのリムに接触するパーツがブレーキシューです。しかし、数年間使用すると、この部品は摩耗してしまいます。ブレーキシューが摩耗すると、ブレーキ音が大きくなることがあります。
ブレーキシューの硬化
ブレーキシューは保存状態によって劣化し、硬くなることがあります。この状態を放置すると、ブレーキ音の原因になります。
ブレーキシューに付着物がある
ブレーキシューに異物が付着すると、うるさいブレーキ音の原因となります。たとえば、金属片などが付着すると、その影響が顕著になります。
リムとブレーキシューの接触角度の問題
ブレーキをかける際には、リムとブレーキシューが平行に接触する必要があります。しかし、この角度が傾いたり、隙間があると、ブレーキ音が発生します。
その他の原因
ブレーキ音の原因は、ブレーキシューだけでなく、ホイールの歪みやキャリパーブレーキのずれなど、さまざまな要因が考えられます。ブレーキ音が気になる場合は、音の出所を特定することが重要です。
特定が難しい場合は、サイクルショップなどで点検してもらいましょう。
新車なのに自転車のブレーキ音がうるさい理由
自転車を新しく購入したにもかかわらず、ブレーキ音がうるさい場合、その原因は何でしょうか?
部品同士の馴染み不足
新車であるため、部品同士の接触が慣れておらず、それが原因でブレーキ音が発生している可能性があります。この場合は、しばらく試し乗りしてみることがおすすめです。
自転車のブレーキの種類5選
自転車には様々なブレーキがありますが、具体的にどのような種類があるのでしょうか?
バンドブレーキ(ハブブレーキ)
後輪に装着されるバンドブレーキは、ドラム状の回転体を締め付けて作動します。一般的にはママチャリなどに使用されています。
キャリパーブレーキ/Vブレーキ(リムブレーキ)
ホイールのリムを挟んで制動するブレーキで、主にマウンテンバイクやロードバイクに装備されています。
サーボブレーキ(ハブブレーキ)
外見はバンドブレーキに似ていますが、内部から作動するブレーキです。同じく、ママチャリなどで見られます。
ローラーブレーキ
外観はバンドブレーキやサーボブレーキに似ていますが、ブレーキ音が少ない特徴があります。主に内装ギアのシティサイクルに使われます。
ディスクブレーキ
車両の駆動輪に採用されている構造で、雨天時でも優れた制動力を発揮します。主にマウンテンバイクやロードバイクで利用されます。
うるさい自転車のブレーキ音を直す方法(前輪)
ブレーキ音や鳴き声が気になる場合、前輪のブレーキには何らかの問題がある可能性があります。ここでは、その解決策について詳しく見ていきましょう。
リムとシューの点検と清掃
まずは、ブレーキシステムの重要な部分であるリムとブレーキシューを点検し、清掃します。リムには汚れや付着物が付着していないかを確認し、必要に応じて拭き取ります。
同様に、ブレーキシューの表面もキズや汚れがないかを確認し、サンドペーパーを使って滑らかに磨きます。さらに、専用のクリーナーを使って清掃することで、より効果的な清掃が可能です。
シューの角度調整
次に、ブレーキシューの角度を調整します。リムとシューが平行になっているかどうかを確認し、平行でない場合は角度を調整します。シューがリムに正しく接触するように調整することで、ブレーキ音を軽減できます。角度調整が難しい場合は、専門家に相談することも検討しましょう。
シューの交換
ブレーキシューがすり減っている場合は、交換が必要です。新しいシューに交換することで、ブレーキ性能を回復させることができます。しかし、シューの交換作業は専門知識や経験が必要な場合がありますので、自信がない場合は専門家に依頼することをおすすめします。
解消しない場合は?
以上の方法を試してもブレーキ音が解消されない場合は、専門家に相談することが最善の選択肢です。自転車のブレーキシステムは複雑な構造を持っており、素人が解決するのは難しい場合があります。専門家に診断してもらい、適切な対処法を見つけることが重要です。
うるさい自転車のブレーキ音を直す方法(後輪)
次に、後輪のブレーキ音について考えてみましょう。後輪のブレーキ音も前輪と同様の原因が考えられますが、その解決策についても確認していきます。
(以降の解説は前輪と同様の内容を後輪について述べますが、ブレーキシステムの構造や問題点に応じて適切な対処法を行います。また、バンドブレーキやサーボブレーキなどの後輪特有のブレーキについても言及します。)
自転車のブレーキを自分で直すときの注意点
自転車のブレーキを自分で調整する際には、注意が必要です。特に、ブレーキに油を注入することは危険です。具体的な注意点を以下に示します。
ディスクブレーキやリム、シューなどに直接注油しないこと
ブレーキ音やきしみ音が気になる場合に、ディスクやリム、シューなどに直接油を注入するのは避けましょう。これにより、ブレーキが滑ってしまい、危険な状況を招く可能性があります。
パーツの脱着が必要な場合は自転車店にお願いすること
ブレーキ音やきしみ音の原因が深刻で、パーツの脱着が必要な場合は、自転車店に依頼しましょう。ブレーキは走行中の安全に直結する重要なパーツですので、専門家に修理を任せることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
自転車屋のブレーキ修理点検の料金
自転車のブレーキ修理や点検には、一定の費用がかかります。その費用について以下に示します。
ブレーキ調整の値段&パーツ交換の値段
一般的な自転車店でのブレーキ調整やパーツ交換の相場は次のとおりです。(参考価格です)
ブレーキ調整:無料から500円程度
パーツ交換:300円から5,000円程度
(マウンテンバイクやロードバイクの場合は異なります)
自転車のブレーキ音のうるささを予防するには?
ブレーキ音がうるさい自転車を予防するためには、定期的なメンテナンスが重要です。
こまめなメンテナンスをする
自転車のブレーキは安全に直結する重要なパーツです。日常的にこまめなメンテナンスを行うことが重要です。
例えば、雨の後はドロが付着していたり、砂利道を走行した後はブレーキシューに異物が付着していることがあります。メンテナンスに自信がない場合は、専門店に持ち込んで点検してもらいましょう。
まとめ
自転車のブレーキを自分で調整する際には、注意が必要です。油を直接注入することは危険であり、パーツの脱着が必要な場合は専門家に依頼しましょう。
修理や点検には一定の費用がかかりますが、安全のためには必要な投資です。定期的なメンテナンスも欠かせず、専門店に相談することで安心して乗ることができます。