お弁当作りには冷凍食品が欠かせません。非常に便利なアイテムですが、解凍後に再度冷凍しても問題ないのでしょうか？その理由を詳しく調べてみましょう。
全てのおかずを手作りするのは手間がかかりますが、冷凍食品はその助け船となります。しかし、冷凍食品を解凍後、再度冷凍しようとした経験はありませんか？私自身も何度か冷凍食品を解凍し忘れてしまったことがあります。
特に夏季など、食中毒のリスクが気になりますよね。
この記事では、「解凍後に再冷凍できるのか」「未開封の冷凍食品でも再冷凍できるか」など、お悩みや疑問を解決します。
また、「捨てるのはもったいないけど、解凍後の状態で再冷凍しても安全かどうか分からない」という疑念にも答えます。解凍後に再冷凍できるケースや、適切な解凍方法も紹介します。ぜひこの情報を参考にしてください。
解凍後の再冷凍は避けるべき？食中毒の危険性
冷凍食品を解凍後、再度冷凍するのは原則的に避けるべきです。その主な理由は「食中毒の危険性」にあります。
一度解凍された冷凍食品には、目に見えない微生物が増殖しています。再冷凍を避ける理由は以下の通りです。
- 雑菌が増殖し、食中毒の原因になる可能性が高まる。
- 品質が低下し、味が悪くなる。
- 解凍時に水分が出て、食材がべちゃっとした状態になる。
- 冷凍食品メーカーも再冷凍を勧めていない。
食中毒の危険性以外にも、味の低下が考えられます。解凍後の冷凍食品は、再冷凍を避けるべきです。未開封でも同様です。特に注意が必要な食材は次の3つです。
再冷凍を避けるべき食材
再冷凍を避けるべき食材は以下になります。
・アイスクリーム
・高タンパク質の食材（肉や魚など）
・自宅で調理済みの食品
アイスクリームが再冷凍を避けるべき食材とされる理由は驚かれるかもしれません。
アイスクリームは通常、賞味期限が表示されていないことが多いですが、未開封で凍ったままの場合に限ります。アイスクリームが解凍されると、微生物が増殖する可能性が高まります。形も崩れ、食べごたえが失われることもあります。
アイスクリーム以外にも、一度解凍された食材は味が落ちることが一般的です。
アイスクリームを買って家に帰ると、たまにはそれが溶けてしまうことがありますよね。しかし、そのまま冷凍庫に戻すことは慎重に考えるべきです。
なるべく早く食べることが良いでしょう。特に、タンパク質を多く含む食品は雑菌の増殖がしやすいと言われています。生の状態では特に警戒が必要です。
一度加熱してから再冷凍すれば、生の状態よりは良いですが、あまりおすすめできません。基本的に、タンパク質の多い食品は再冷凍しないほうが良いです。
この問題はややこしいですね。そうした状況から生じる疑問もあることでしょう。
たとえば、「加熱した状態で冷凍するのが良いのに、調理済みのものは再冷凍不可なのはどうして？」といった疑問が考えられます。
明確な答えは難しいものの、調査して得た結論をお伝えします。
以下の条件を満たす場合、解凍および調理後の食品を再冷凍することは可能です。ぜひ参考にしてみてください。
再冷凍可能な解凍方法
再冷凍が可能な方法もあります。
〇流水で解凍し、調理したもの。
〇流水や冷蔵庫で解凍した後、調理したもの。
ただし濃い味つけをした食品は劣化しやすく、冷凍してもあまり保存が効かないことがあります。
調理に関しては、味つけされていないお湯で茹でたり、加熱したものを前提としています。また、解凍した後でも加熱してから再冷凍する方が望ましいということです。
基本的に、再冷凍は避けるほうが良いです。調理済みの食品は一度加熱されているため、安全だと思いがちですが、ここで言っているのは「一度解凍したものを再冷凍する」という特定のケースです。
冷凍食品の賞味期限はいつまで？
さて、冷凍食品は未開封の状態でどれくらい持つのでしょうか？国際冷凍協会の調査結果によれば、冷凍食品の賞味期限は約1年とされています。ただし、一般家庭用冷凍庫や開封後では賞味期限が異なることがあります。
理想的な保存温度はマイナス18度ですが、ドアの開閉や開封の有無によって温度は変動します。また、アイスクリームはパッケージを開封した後、乾燥や酸化による劣化を避けることは難しいです。
未開封の場合、冷凍食品は約3ヶ月から半年間保存可能です。一度開封した冷凍食品は2?3週間以内に消費することをおすすめします。
さらに、開封後の冷凍食品を劣化から守る方法も以下で紹介します。
開封後の冷凍食品を劣化から守る方法
開封後の冷凍食品を劣化から守るには、以下の注意と取り扱いが必要です。
・空気に触れないように心がける。
・フリーザーバッグなどで密封し、冷凍保存する。
・冷凍庫に食品同士を詰め込むことで冷却が効果的。
解凍後の冷凍食品は、できるだけ早く消費することが良いでしょう。
味も劣化するため、基本的に再冷凍は避けましょう。
急速冷凍とは何か？
それは、マイナス30度以下で素早く冷凍することです。
急速冷凍すると、品質と鮮度を保つ利点があります。
ただし、節約や食品ロスの問題から、食材を捨てるのはもったいないと感じることがありますよね。そんなときに朗報です！食材によっては再冷凍できるものもあります。
では、解凍後に再冷凍できるケースを以下で詳しく説明しましょう。
捨てるべきものと再冷凍可能なものを知っていれば、状況に応じた対処ができます。知識を持つことは、フードロス対策にも役立ちますね。
それでは、以下で再冷凍が可能な場合の判断基準を紹介していきます。
- 流水や冷蔵庫で解凍したもの
- 流水や冷蔵庫で解凍後に調理したもの
- 凍ったままで調理したもの
- 冷蔵庫で保管していたために少しだけ解凍したもの
- 短い時間（目安は約30分）で完全に解凍されていない場合
上記のような状態であれば、再冷凍は可能です。ただし、油断は禁物です！
季節や環境によっても判断が異なるため、注意が必要です。迷った場合は、上記の基準を参考にしてください。
ちなみに、匂いや味が変わらないからといって、必ずしも安全とは限りません。雑菌の繁殖状況が重要ですが、菌は目に見えないため、十分に気を付けてください。
また、冷凍食品を誤って冷蔵庫に入れたことはありませんか？冷蔵庫に入れたために解凍された場合、再冷凍が可能なようです。水滴がわずかについている場合は、安全と言えるでしょう。
冷凍食品の新鮮さは急速冷凍によるもの
前述の通り、販売されている冷凍食品は急速冷凍という方法で凍結されています。急速冷凍により、品質と美味しさが保たれているのです。
また、冷凍食品には保存料が使用されていないことが多いです。冷凍状態では、保存料が必要ありません。保存料が使われていないことは、健康にも良いことです。
ただし、解凍後は雑菌の繁殖がしやすく、新鮮さが持続しづらいというデメリットもあります。そのため、解凍後の再冷凍はおすすめできません。一般の家庭では急速冷凍が難しいですが、再冷凍可能な食材や方法も存在します。
まずは適切な「解凍」方法について詳しく説明します。
冷凍食品の解凍方法を詳しく解説
以前にも述べたように、冷凍食品は冷蔵庫で解凍すると、解凍後の再冷凍が可能です。冷蔵庫で解凍すると、時間はかかりますが、安全に美味しく食べることができます。
解凍において大切なのは、1度から5度の低温で解凍することです。
冷蔵庫での解凍の基本的な手順
最初に、冷凍庫から出してまだ凍っている状態から解凍を始めます。 解凍が完了したかどうかは、食品の中心が柔らかくなったかどうかで確認します。
●冷蔵庫で解凍する際に考慮すべきポイント
・冷凍庫から出してすぐの凍った状態から解凍を始めるのがベスト
・解凍の進行状況を定期的に確認
・解凍にかかる時間は食品の厚さによって異なる（薄い食品であれば半日ほどで解凍できる）
ちなみに、以前は時間短縮のためにお肉を室温で解凍していましたが、今後はやめることにしました。暑い季節には特に気をつけましょう。
食べ残しの食材を冷凍する方法
解凍方法の次に、上手な冷凍の方法を紹介します。食べ残しの食材を冷凍して保存したいことがあるでしょう。こちらは、初めて冷凍する場合の方法を説明します。
前述のように、市販の冷凍食品は急速冷凍されて品質が保たれています。つまり、冷凍する時間をできるだけ短くすることが大切です。
●冷凍時間を短縮する方法
・充分に冷ましてから冷凍する
・量を少なくしたり、薄く広げたりする工夫をします。
・熱伝導性の高い金属バットを使用する
・冷凍室の温度を最低に設定する 密封容器に入れる ラップで包むことで乾燥を防ぐ
これは赤ちゃんの離乳食作りにも役立つでしょう！
まとめ
解凍後の冷凍食品は基本的に再冷凍は避けましょう。 再冷凍を避ける一番の理由は、菌が増殖して食中毒のリスクが高まるためです。
ただし、解凍後に再冷凍できる場合もあります。 ケースバイケースで解凍後の再冷凍ができるかどうかを判断する必要があります。特に暑い季節は特に注意が必要です。
メーカーで作られた冷凍食品は急速冷凍によって美味しさが保たれています。 再冷凍が難しい主要な理由は、食中毒の危険性が高いためですね。
特に暑い季節は要注意です！また、冷凍食品を購入して持ち帰る際は、なるべく解凍させないように工夫しましょう。
再冷凍、冷凍、解凍に関しては、状況に応じて最適な方法が異なることがわかりました。
多くのシナリオがあり、手間がかかるかもしれませんが、美味しく食べるためにこの記事を参考にしてください♪
