「大葉」と「シソ」は、どちらも日本で広く使われているハーブの一種ですが、用途や特性に違いがあります。「大葉」と「青じそ」は同じものではありませんが、微妙な違いがあります。
大葉（オオバ）
●特徴
大葉は、シソ科シソ属の植物で、葉が大きく、肉厚であることが特徴です。一般的に緑色の葉をしていますが、紫色の種類もあります。
●味・香り
独特の強い香りがあり、少し苦味があることも特徴です。この香りと味わいは、料理に深みを加えるのに適しています。
●用途
大葉は、刺身や寿司の香りづけ、天ぷら、味噌汁などの具材、おにぎりの包みなど、幅広い日本料理で使用されます。また、紫蘇の葉を使った梅干しの赤色づけにも使われます。
シソ（紫蘇）
●特徴
シソもシソ科シソ属に属し、大葉と近縁ですが、葉が小さく、縁が波打っているのが特徴です。緑色の葉の種類と紫色の葉の種類があります。
●味・香り
シソは爽やかな香りが特徴で、苦味は大葉ほど強くありません。この清涼感のある香りは、夏の料理によく合います。
●用途
シソの葉は、サラダ、そうめんや冷やし中華などの麺類、お刺身の添え物などに使われます。また、紫蘇の葉は食材の保存や風味付けにも使われ、紫蘇ジュースなどの飲料にも加工されます。
料理での活用例
大葉とシソは、見た目や用途が似ているため混同されがちですが、葉の大きさ、香り、味わいに違いがあります。どちらも日本料理には欠かせないハーブであり、それぞれの特性を活かした使い方がされています。
清涼感あふれる香りが特徴で、特に夏場の料理にぴったりです。これらの違いを見極め、適した料理にそれぞれのハーブを使用することで、料理のクオリティを高めることができますね。
大葉の場合、例としてはおにぎりを包む際に使用することで、おにぎりが持つシンプルな味わいに香りと彩りを添えることができます。独特の風味があり。触感も楽しめます。
シソは、薬味そうめんや冷やし中華に添えると、その風味が料理に新たな生命を吹き込みます。また、紫蘇ジュースに使うことで、夏の暑い日にぴったりのリフレッシュメントを提供し、見た目にも美しい紫色が目を引きます。
地域によって異なる呼び名は、その地域文化や食文化の特徴を反映しています。 たとえば、関西地方では「大葉」が一般的に使われるのに対し、関東地方では「しそ」と呼ばれることが多いこれは、各地域での食材の利用方法歴史や背景に基づいています。
さらに、これらのハーブは飾りや風味だけでなく、保存食の役割でも重要です。 例えば、シソの葉を使って漬物を作ることで、食品の保存期間を延ばすとともに、風味豊かな漬物を楽しむことができます。
大葉とシソは、その使い方一つで日本料理の幅を広げることができる貴重なハーブです。 それぞれが持つ特性をわかりやすく、それに合わせた使用法を取り入れることで、家庭料理でもプロの味が再現できます。
これらのハーブの多様な利用方法を学ぶことは、料理の楽しみだけでなく、日本の豊かな食文化をさらに知るきっかけにもなります。新しいレシピの開発に挑戦してみるのも良いかも知れません。
大葉の保存方法
少し多めに大葉を手に入れた際に、鮮度を保ちながら保存する方法はいくつかあります。
冷蔵での保存方法
●水入り瓶を使用する方法
・大葉の茎の端を1～2mm程度カットし、水入れた瓶を適当に保管します。
・葉が水に浸からないように、蓋をして野菜室で保管します。
※水は2～3日ごとに新しいものに交換すると、約2～3週間大葉を保存できます。
●キッチンペーパーとアルミホイルを利用する方法
・大葉を洗い、水気をしっかりと拭いた後、アルミホイルの上に並べて包みます。
・冷蔵庫で穂損します。
※この方法で、2～3週間は鮮度を保つことができます。
●キッチンペーパーと保存袋を利用する方法
・大葉を洗った後、水気を拭きます。
・湿らせたキッチンペーパーの上に大葉を並べて包みます。
・その上から保存袋に入れて冷蔵保存します。
※この方法では、大葉を1～2週間保存することが可能です。
●塩とラップで保存する方法
・大葉の茎を取り除き、葉を洗って水気を拭きます。
・ラップの上に塩をまんべんなく振り、葉を重ねながら包みます。
※塩漬けにすることで、約2ヶ月間保存が可能です。
冷凍での保存方法
●フードコンテナを使う方法
・大葉を洗って、しっかりと水気を取った後、みじん切りや千切りにします。
・切った大葉をフードコンテナに入れて冷凍庫で保管します。
※この方法で、1～3ヶ月程度の保存が可能です。
●ラップと保存袋を使う方法
・洗った大葉の水気を拭きとり、３枚ほどを重ねてラップで包みます。
・包んだものを保存袋に入れて冷凍します。
この方法で保存すると、凍ったまま刻んだり、揚げたりすることができます。2～3週間は保存可能。
乾燥での保存方法
●天日干し
・洗った大葉の水気をしっかりと取り、ザル乾燥用のネットに広げて一日で干します。
・2～7日間乾燥させたます。
※完全に乾燥した状態で1～6ヶ月保存することができます。
●電子レンジを使う方法
・洗った大葉をキッチンペーパーで水気を拭き取ります。
・キッチンペーパーを敷いた耐熱皿の上に載せ、600Wの設定で約3分間加熱します。
※完全に乾燥させてから取り出します。
乾燥後の大葉はパリパリになるため、手で細かく砕いてから密閉容器や保存袋に入れ、冷蔵保存します。１か月ほど保存できます。
まとめ
大葉を長期保存するには、冷蔵、冷凍、乾燥の方法が効果的です。冷蔵では、水を入れた瓶や湿らせたキッチンペーパーとアルミホイル、保存袋を使う方法があります。
それぞれ２〜３週間。また、塩漬けになりますと約2ヶ月間保存できます。
冷凍の場合は、みじん切りや千切りにした大葉をフードコンテナやラップで包んで保存し、1〜3ヶ月間保存する方法。乾燥は天日干しや電子レンジを使う方法があり、1〜6ヶ月の間、大葉を保存することができます。
これらの方法を使えば、大葉の鮮度を長持ちさせ、いろいろな料理に、気軽に便利に使うことができますよ。
