長い休みに入ると、兄弟間での喧嘩が増えて大変になりがちですよね。
「怒りすぎて自分が辛くなる…」そんな悩みを抱える方も少なくないでしょう。
年齢が離れた兄弟はあまり衝突しないことが多いですが、年が近いと些細なことで揉めがちです。
この記事では、兄弟喧嘩に悩むあなたへ、ストレス軽減のアドバイスと兄弟が仲良くなる秘訣を紹介します。
兄弟喧嘩、本当に親のせい?悩んだ時の対処法
兄弟間の喧嘩は誰の家庭にもあります。それは、子どもの成長段階や性格によるもので、決して親のせいではありません。
喧嘩の上手な対処法を知ることで、あなた自身のストレスも大幅に減らせます。
まずは距離を置いて時間をおく
喧嘩を見てストレスを感じたら、まずは場を離れてみましょう。大抵の喧嘩はすぐには収まりませんが、怪我をすることは少なく、時間が解決してくれることも多いです。
落ち着いてから子どもたちの話を聞くことで、冷静な仲裁が可能になります。
特に、喧嘩が激しい時は親が怒ると事態は悪化するばかり。冷静さを保つためにも、一時的に距離を置くことが大切です。
我が家でも子どもたちの成長期には喧嘩が絶えませんでした。特に年下がルールを理解できずに喧嘩になることが多かったです。
そんな時は、年長の子に「弟や妹はまだ分からないんだよ」と話し、理解を求めるとともに、こっそり感謝の気持ちを込めたお菓子をあげていました。
思い切って怒ることもひとつの方法
時には、子どもたちの喧嘩を止めるために、思い切って怒ることも効果的な方法です。我が家で試してみて効果があったのは、子どもたちよりも大きな声で怒ること。
これにより、子どもたちは驚いて一時的に喧嘩をやめ、注意を向けるようになります。
例えば、おもちゃの取り合いが喧嘩の原因なら、「これ以上喧嘩するなら、そのおもちゃは捨てるぞ!」と少し脅してみることで、子どもたちは「ママが怒ってるから、今はやめておこう」と思い、状況が落ち着くことがあります。実際にはおすすめの方法です。
兄弟仲良しのコツと、幸せな関係を築く3つの秘訣
兄弟間の良好な関係を育むには、いくつかの秘訣があります。私の経験から言うと、我が家の10歳と7歳の息子たちは、今ではほとんど喧嘩をせず、穏やかに過ごしています。これは、長期休みでもずっと一緒にいるにもかかわらずです。
もちろん、喧嘩が全くないわけではありませんが、基本的には仲が良いです。喧嘩が起こるときは、だいたい弟のわがままが原因ですが、「お兄ちゃんと今すぐ遊びたいのに!」というような状況が多いですね。仲良し兄弟になる理由を考えてみると、3つのポイントが浮かび上がります。
弟が兄を尊敬できるようにする
一つ目の秘訣は、弟が兄を尊敬できるよう、親が意識的に働きかけることです。もちろん、長男がもともと穏やかな性格であることも大きな要素ですが、何かをよくできるのは大体が上の子です。
「お兄ちゃんは何でもできてすごいね!」とか、「お兄ちゃんには頼りになるね」といった風に、日常の小さなことでも弟に尊敬の念を持たせるように励ましましょう。
ゲームが得意なら、「お兄ちゃんって本当に上手!どうしたらそうなれるの?」と興味を示し、勉強で困ったときには、「お兄ちゃんに聞いてみようか」と、兄を頼る姿勢を弟に示します。これによって、弟は自然と兄を尊敬し、兄弟間の良好な関係が築かれます。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」とは言わない
兄弟喧嘩が起こったとき、特に心がけたいのは、一方を無条件で責めないことです。特に、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」という言葉は避け、公平な立場で両方の話をしっかり聞きます。
実際、話を聞いてみると両方に改善点が見つかるもの。お互いに謝り合うことで、問題を解決し、関係も深まります。
このようにして、年上の子は自然と責任感を持ち、年下の子は尊敬と信頼を深めるようになります。結果、家庭内でのトラブルも減り、私自身もずっと心が軽くなりました。
下の子に上の子の愛情ある行動を伝える
もう一つ大切なことは、弟や妹が生まれた当時の兄や姉の振る舞いを、弟妹に話して聞かせることです。例えば、「あなたが生まれたとき、お兄ちゃん(お姉ちゃん)はとても嬉しくて、あなたの泣き声を聞くとすぐに『どうしたの?』と駆け寄ってくれたよ」といった話です。
このようにして、年下の子に年上の子の昔からの愛情を感じさせることで、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)大好き!」という気持ちが芽生え、兄弟愛が自然と育っていきます。
これらの方法は、兄弟だけでなく、姉妹や姉弟にも同じく効果的です。ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
兄弟間のいざこざには、冷静で平等な対応が必要です。怒りが頭に来たら一旦離れて、落ち着いてから双方の話を聞くことが、解決への第一歩です。
兄弟が仲良く育つためには、年下が年上を尊敬できる環境作り、一方的な叱責を避けること、そして小さい頃の愛情あるエピソードを共有することが大切です。
それでも、喧嘩は避けられない場面もありますが、これもまた、お互いに我慢する力や問題解決能力を育む大切な機会。社会に出たときに必要な対人スキルやコミュニケーション能力を養う基礎にもなります。
ただし、ケガをするような激しい喧嘩は避けるべきですが、ある程度のことは見守ることで、子どもたち自身が解決方法を見つけることも重要です。