夏には気にならなかったけれど、冬になるとマスクの結露が気になります。マスクが濡れると、口の周りが不快で不衛生に感じますよね。
この記事では、マスクの内側が結露する原因と、それに対処する方法について詳しく説明します。
マスク結露の原因とは?
マスクが濡れる原因は、外の温度とマスク内の温度差にあります。
詳しく説明すると、吐く息には多くの水蒸気が含まれており、マスクの内側は高温多湿な状態です。
外気温が低い場合、吐く息は急速に冷やされ、水蒸気が水滴に変化してマスクに付着します。これがマスクの濡れの原因です。
完全にこの現象を防ぐことは難しいですが、少しの工夫で不快感を軽減できます。
マスク結露の防止と対策
マスクの結露を防ぐ方法と対策は以下の通りです。
適切なマスク選び
・通気性の良いガーゼタイプのマスクを選ぶ
・マスクと肌の間にガーゼやティッシュを挟む
・濡れにくい特殊加工が施されたマスクを選ぶ
・鼻呼吸を意識する
これらの項目について詳しく説明します。
通気性の良いガーゼタイプのマスクを選ぶ
不織布マスクよりも通気性のあるガーゼタイプのマスクを選ぶと、結露が軽減されます。
例えば、室内では不織布マスクを使用し、外出時にはガーゼマスクを使い分けることで、濡れる不快感を軽減できます。
不織布のマスクに比べると、ガーゼのマスクは抗菌に関して不安に感じる方もいるかもしれませんが、今は布マスクもガーゼやブロードなどに菌の増殖を抑えるクレンゼ加工を施してあるものが市販されているので、以前よりとても使いやすくなっています。
マスクと肌の間にガーゼやティッシュを挟む
不織布マスクを好む方もいるでしょう。この場合、マスクと肌の間にガーゼを挟むと、水滴を吸収し不快感を軽減してくれます。
ガーゼはドラッグストアで手に入りますし、オンラインストアでも購入できます。急な場合はティッシュでも代用可能ですが、通気性が低下することに注意が必要です。
濡れにくい特殊加工が施されたマスクを選ぶ
最近、さまざまなブランドから豊富なマスクが販売されており、特にスポーツブランドのマスクはランニングや有酸素運動時に結露を軽減する機能を備えていることが多いです。
吸水速乾と表記されているマスクは、すぐに乾いてベチャベチャ感がありません。例えば、newheights(ニューハイツ)のマスクは、マスク内の蒸れと結露を防ぐ特徴があります。
濡れにくい加工がされており、含水率が高いため、水滴が付きにくい仕様になっています。実際に使用した結果、通勤中の30分のウォーキングでも水滴を感じませんでした。ただし、サイズや肌触りが合わないこともあるので、個人差があります。
鼻呼吸を意識する
マスク選びだけでなく、鼻呼吸も結露を軽減するための重要な要素です。
特に鼻が詰まっている時や運動中、息が急に上がる時に口呼吸が増えやすいですが、鼻呼吸に切り替えることで結露の不快感を軽減できます。
また、マスク内が濡れた場合、肌が乾燥することがありますので、水滴がついたらティッシュや布で拭くと良いでしょう。
最後に:布マスクの補足として
布マスクは、通常ガーゼや綿などの布素材から作られ、使い回し可能な特長を持つマスクです。これらは感染症予防だけでなく、防寒や保湿などの目的でも使用されます¹。
布マスクの感染予防効果は、一般的に不織布マスクと比較して劣ると思われがちですが、これは単純には言えません。
布マスクは、咳やくしゃみから放出される飛沫を捉える効果が不織布マスクとほぼ同じで、約80%の削減効果が示されています。ただし、浮遊している飛沫を吸い込む効果は50%未満で、不織布マスクほど高い効果は期待できません。
布マスクを使用する際には、以下のポイントに留意しましょう。
- 毎日洗濯し、清潔に保つこと
- 高温で乾燥させるために乾燥機やアイロンを使用すること
- 湿っていたり汚れていたりしたらすぐに交換すること
- 不織布マスクと併用する場合は、不織布マスクを顔に着用し、布マスクはやや大きめのものを選ぶこと